このたび芸術館では、「記憶と記録とエピソード展「作品」」を開催します。
本展覧会は、アートプロデュースコースと連携した初めての展覧会です。企画から実際の展示にいたるまで、コース所属の1年生が主体となって作り上げてきました。慣れないながらも展示に向けて自分の子供時代の記憶と向き合い、文章を練り上げ、展示物の並びを真剣に考える経験は、きっとこれからの学生生活に役立つでしょう。
また面白いのは、ここに展示された「記憶」が、見る人の「記憶」とリンクするところでしょう。書かれている内容は自分が経験していないのにも関わらず、誰しも経験した時期である子供時代だからこそ、「ああ、そういうのあったなあ」「そういうことしてたなあ」という見る人の共感を生み出す点です。人の記憶を見ながら、実は自分の記憶の中を探索している、そういう展覧会とも言えるかもしれません。
芸術館では今後もこのような本学の所蔵品を活かした、アートプロデュースコースとの連携した展覧会を開催して参ります。そしてこの経験が学生たちの、その後の糧となることを望みます。