

大阪・関西万博開催の年である2025年から100年前の1925年、「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」、通称アール・デコ博がフランス・パリで開催されました。
この博覧会をきっかけに、アール・デコのデザインは、大衆文化と密接な関わりをもちながら、ヨーロッパのみならず世界各地に広まります。
アール・デコは、幾何学形を基調とし、機械的なイメージや異国趣味を織り交ぜた都会味あふれるデザインが特徴的ですが、その特徴は1920・30年代の日本のデザインにもあらわれました。
建築や室内装飾、ファッションだけでなく、装丁や広告、雑誌の表紙や挿絵などのイマジュリィ――フランス語で「イメージ図像」を意味する大衆的な複製図像――が、独特に咀嚼し表現されたアール・デコで彩られました。
この展覧会は、高畠華宵大正ロマン館、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、個人蔵の所蔵品から、杉浦非水、高畠華宵、山六郎によるグラフィック・デザインを中心に約50点の作品により、日本のアール・デコの一端を紹介するものです。
現代のイラストレーションやデザインにも通じるモダンな感覚と抒情性にあふれるイマジュリィは、現代の私たちをきっと魅了することでしょう。

