この度芸術館では、「コレクション展Ⅱ『明治の美とモダン―美人画にみる女性の暮らしとファッション』」を開催いたします。
この展覧会は、「明治の写楽」とも呼ばれた明治期の浮世絵師・豊原国周(1835-1900)が描いた美人画シリーズ「開花人情鏡」「見立昼夜二十四時」を中心とした約38点より、明治時代の女性の暮らしとファッションを辿るものです。
明治時代に入り、政府は欧米諸国に追いつこうと、さまざまな西洋の文物を取り入れました。いわゆる文明開化は、女性たちの暮らしにも大きな影響を与えます。その装いに注目すれば、上流階級では、服装や髪型、装飾品や化粧にいたるまで洋風のものが徐々に取り入れられた一方で、庶民の女性では、江戸の残り香を感じさせる髪型や和装が主流でした。
さまざまな立場や職業の女性たちが暮らしのひとこまでみせた装い、その多彩な表情や身ぶりをぜひお楽しみください。
なお本展は、芸術館インターン生(2024年度前期)が企画しました。
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