京都芸術大学芸術館では当館が収集した縄文時代の土器類、シルクロード沿線の工芸品、明治期を代表する絵師・豊原国周の浮世絵、全国の郷土人形をコレクション展として公開しています。また、それらの資料・作品群を現代の美術作品とコラボレートする特別展も開催してきました。今季の特別展は、〈SALAMANDER:jomonを這う〉というテーマで、本館収蔵の縄文土器と3人のアーティストのコラボレーションによる展覧会を行います。
各地でのフィールドワークを通して、絵画やドローイングの制作、インスタレーションを展開する美術家・来田広大、全国の鳥居を撮り続けた映像作品で注目を集め、映画のプロデュース、撮影、監督としても活躍する池田将、ラジオDJ、音楽家としてのソロ活動、大所帯非楽器アンサンブルPOLY!など、サウンドを通したコミュニケーションの新たな試みに挑戦し続ける江南泰佐――今回の展覧会では共通テーマのもと、それぞれが新作に取り組みます。縄文土器と、絵画、映像、音楽によるインスタレーションをどうぞお楽しみください。