2025年6月16日
2025年5月30日(金)~6月8日(日)に開催いたしました、ギャルリ・オーブ 芸術館『在学生公募展2025』について、芸術館サポーター(学生ボランティア)による開催レポートをご紹介いたします。
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京都芸術大学の人間館ギャルリ・オーブ、芸術館にて、2025年5月30日(金)から6月8日(日)まで、本学の通学部在学生を対象とした公募展『在学生公募展2025』が開催されました。
本展は毎年3月頃に展覧会企画を募集し、京都芸術大学ギャルリ・オーブ運営委員会の審査を通過した企画を展示しています。今年度は13組の応募から『絵に描いた餅』『Space Oddity』『痕跡なき遊牧』『SHIN ORDER』という4つの企画が採用され、総勢13名による展示が開催されました。芸術館ではその一つ『SHIN ORDER』という展示が行われました。
現代社会における目に見えない戦争と「SHIN ORDER(新/真の秩序)」をめぐる問いを起点に、芸術を通してこの社会の構造と個の位置を再考する『SHIN ORDER』。異なる視点、異なる声、異なる表現方法を一堂に集めたという本展示。
9人の学生が協力し、一面に並ぶ平面作品から映像作品、インスタレーションと幅広いジャンルの作品が18作も並びました。
どの作品もテーマに沿った強い情熱がこもっており、実に見応えがありました。また、映像作品の作家が毎日作品を調整するなど、会期中でもより良い状態にしようとした姿も見受けられました。
芸術館は、京都芸術大学が所蔵する4つのコレクション(郷土人形・浮世絵版画・縄文土器・シルクロード)と教員や学生の作品からなる学園美術品を軸に展示・保存・教育普及を行う博物館として運営されています。
卒業制作展の会場として使用されることはあるものの、ギャルリ・オーブと連携して展示が開催されることはこれまでありませんでした。この『在学生公募展2025』では、学生が展示できる場所を増やしたいという想いからギャルリ・オーブ委員会と芸術館が協力し、芸術館が会場の一つとして採用されました。これからは、学生が挑戦する場所としても開かれるかもしれません。
また、6月16日(月)から7月5日(土)にかけて第1回 芸術館企画公募展『パラレルジョーモン』を開催しております。
本学教員の酒井稚恵先生(美術工芸学科)が中心となって企画されたこの展示では、教員の作品だけでなく、在学生公募展と同様に学生の作品も展示されます。
学生公募展とはまた違った味わいが感じられると思いますので、興味をもたれた方はぜひ足をお運びください! お待ちしています!
(轟木 天大 京都芸術大学 文芸表現学科4回生/芸術館サポーター)