京都芸術大学芸術館では「共創地球展」と題し、地球と人類の共創的な関わりをテーマに展覧会を開催します。
本展で展示される「触れる地球」Sphere(スフィア)は、文化人類学者・竹村眞一(本学教授/Earth Literacy Program代表)が独自に開発した世界初のデジタル地球儀で、リアルタイムの世界各地の様子、変わりゆく地球の姿、80億を超えた地球人口と都市問題、地球温暖化の未来などをダイナミックに映し出します。
この地球儀の開発プロセス自体がサイエンス・テクノロジーと人文学、アート・デザインをつなぐ試みであり、芸術活動を社会的公益価値の創造として位置づける本学の理念とも重なります。
工芸の「工」という字が天と地をつなぐ人の営みを表すとも言われるように、人間の本源的な活動としてのアート・デザインが現代の地球危機においてどのような「共創的」な役割を果たしうるかが問われています。
数億年の地球の歴史から2050年の未来を展望する「地球時間のカレンダー」も併設し、本学の拠り所である瓜生山の自然生態系の豊かさにも眼をむける本展。大きな空間・時間のランドスケープで私たちの「いま」、人類と地球の共創(共進化)の可能性を探りたいと思います。
<竹村眞一プロフィール>